「悔しい」をどう訳す?

こんにちは。浅野 正憲です。
産業翻訳者として活動しながら、翻訳者を育成し、様々なテーマでブログを発信しています。

 

翻訳をしていると、英語にはあるけど、
日本語だと適当な言葉が見つからなかったり、
日本語にはあるけど英語には適当な言葉が見つからなかったりと、
うまく訳出しできないということがしばしば起こります。

 

以前、記事を書いた翻訳の起源のようなお話の中で、
その当時の日本には「Libety」という概念がなく、
その訳はなかったのですが、独自に言葉を作って
「自由」という訳語を入れたということがありましたよね。

 

【参考記事】はこちら▽


 

 

 

現在だと、あまり独自に単語を作って
翻訳をするということは少ないと思いますが、
表現として見当たらないものもあります。

 

日本語にあって、英語にはない語句としてどんな言葉が思いつきますか?

 

そんな言葉があるのか?
だとしたら、英語に訳さないといけないとなると、どう訳せばいいのか
と考えますよね。

 

そんな言葉はあります。

いい例が「悔しい」です。

 

よく「負けて悔しい」という屈辱感を表す言葉として使われますよね。
この「悔しい」と意味的にぴったり合う英単語は見つかりません。

 

強いていえば、こんな表現でしょう。

 

“It hurts me.” (それは私を傷つける)

 

気分的に傷ついた感情を表す言葉ですのでぴったりといえますが、
あくまで「傷ついた」という意味なので、別の意味にも捉えられます。

 

翻訳では、ぴったりとした訳語が見つからないことがしばしばあります。

 

そんな時は、その文の中で、前後関係から判断して、
一番当てはまる言葉を見つけて、訳語とするしかないのです。

 

翻訳者としてスキルアップをしたいならこうしたことを意識して、
どの言葉をチョイスするのが一番自然か、という感覚も磨いていきましょう。

 
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