意外にも奥深い翻訳の分野がありました!

こんにちは。浅野 正憲です。
産業翻訳者として活動しながら、翻訳者を育成し、様々なテーマでブログを発信しています。

翻訳の分野とは様々です。
あまりにも多岐に渡ります。

そして、意外にも奥深い翻訳の分野がありました。
今回はそちらの記事について書いていこうと思います。

 

意外にも奥深い翻訳の分野とは!?


僕の講座で教えている産業翻訳という分野は、
ITやエレクトロニクス、機械、自動車などの
主にマニュアルやホームページの翻訳のことを言っています。

ですが、大きく実務翻訳として捉えられる場合、
特許翻訳や金融翻訳、法務翻訳など、専門性の高い分野なども入ってきます。
そして、その各分野において、違った言葉を使うことを求められます。
専門性の低いといわれる身近な分野でも、思わぬ翻訳の壁にぶち当たることがあります。

浅野
いい例が宗教です。
宗教の言葉は、そんなに信心深くない人でも、意外に身近なものだといえます。

例えば、宗教指導者の説法の訳です。
海外の宗教団体が、日本進出をするためと、
または逆に日本の宗教団体が海外に支部を広げる時などに、説法文の訳を翻訳会社に依頼するのです。

しかし、正しく訳すとなると、
目的言語で、きちんと使われている言葉を当てはめなければなりません。

例えば、キリスト教では、独自の言葉があり、日本語の定型訳もあります。

Gospelは、「福音」と訳されています。
また、Genesisは「創世記」というように、
普段は使われないけど、キリスト教の言葉としては、一般でも馴染みのある言葉などです。

そして、その中で、ややこしいのは、キリスト教の人物の名前です。
英語と日本語では、名前でありながら表記が違います。

創始者のJesus Christ は、
英語では、「ジーザス・クライスト」と読まれますが、
日本語に訳すと「イエス・キリスト」と通常書きます。

その他、有名な弟子の名前もそうです。
Peter(ピーター)は「ペテロ」
Paul(ポール)は「パウロ」
John(ジョン)は「ヨハネ」です。

キリスト教では、
神は、”God”か”Lord”として表し、
他の名詞と違い、The や a のような冠詞は必要ありません。

それは、神は一つしかないという考えからです。
日本の神道の八百万の神のような複数形は使いません。

尚、日本の神々は英語では、
godsと呼ぶより、deityと訳すのが正確と思われます。

仏教では、我々がよくいう「お釈迦様」は、Buddhaと英語で訳します。
観音様については、Goddess of Mercyという訳があります。

宗教関連の翻訳をするのであれば、
まず、その宗教の経典や聖書を読むことです。

長いと思われる場合は、簡略化した本などでもいいですし、
また、宗教をテーマとした映画を観ることもお薦めです。

信仰に関わることなので、以上の言葉を正しく訳をしていないと、
それだけで全く通じないという事態になります。

各分野それぞれの中でも独特の表現があることを忘れず、
裏どりを忘れないように気をつけたいものです。

意外にも、奥の深い分野であることを忘れないようにしてくださいね。

 
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